2026/02/02

勉強について-(環境)-


前回、勉強・学習に関する困り事として、「理解+α」に
ついてお話させていただきましたが、今回は「環境+α」を
深堀してゆきたいと思います。

【困り事】

お話し中や授業中、情報が頭に入ってこなかったり、落ち着きが
なく集中力が持続しないといったご相談はよくあります。
「何故ちゃんとしないんだろう」という気持ちが先行してしまう
ものですが、そこにはどのような理由・困り事があるのでしょうか。

①脳の特性
②聴覚と視覚
③興味関心の偏り
④周囲の環境
⑤机&椅子&体幹

【なぜ?】

①特性上、「脳の過活動」等が原因となっている可能性があります。
 その場合、本人としては授業を受けたいという気持ちはあり、
 そわそわしていると注意されるという事も分かってはいても
 何かを触ったり、身体のどこかを常に動かしていないと落ち着か
 なかったりといった状態に苛まれています。

②特性上、「感覚過敏」等からガヤガヤした状態で特定の人の声のみを
 選別して聞く事が難しかったり、作業をしたくても周囲の声に
 リソースを割かれてしまったりと授業をしっかりと聞きたくても
 本当に欲しい情報が入りづらい可能性があります。

③特性上、特定の物事に対する「興味関心の偏り」や「こだわり」
 があり、興味の無い話や授業が頭に入りづらい可能性があります。
 
④授業を受ける空間は客観的に見ると何の問題の無い場所に感じて
 しまいますが、周囲の環境が授業のノイズになってしまっている
 方は多くいらっしゃいます。
「周囲の声」,「窓の外の景色」,「前の人の髪型」,「先生の表情」,
「文字・言葉から連想ゲーム」等、とにかく気になってしまう情報が
多く、集中したくても出来ない可能性があります。
 
⑤意外と盲点になりがちなのですが、お子様の身長や体格に対して
 机と椅子がマッチしていない場合があります。
 椅子が高く、前傾姿勢にならざるを得なかったり、逆に机が高い
 と腕が不自然に高い位置になり、首や肩に不要な負荷が掛かったり
 している事も往々にして見受けられます。
 また、体幹が弱い為、「座位の保持」が難しい方もいらっしゃい
 ます。

【対応】

①適度な感覚刺激により、落ち着ける場合もあります。
 椅子の代わりにバランスボールを用いたり、椅子にバランス
 クッションを敷く事により、丁度良い「揺れ」が「動きたい!」
 という気持ちを代替してくれます。
このような手段に限らず、「座れた!」という成功体験を積んで
 いく事も大事です。

②「聞き取る能力」を高める練習を日常生活や遊びの中で行って
 みましょう。
 例えば、日常会話や絵本の読み聞かせ等を用いて、文章の成立ちを
 覚え、語彙も増やしてゆきましょう。
 また、耳からの情報が頭に入りづらい場合は、「しりとり」も
 効果的です。
 聞いた内容を記憶に留めつつ、語尾の1文字を把握して次のワードを
 想像するという作業は、簡単なようで様々な要素のトレーニングに
 なります。
 聞き取る時のポイントとしては、聞いた内容を頭の中で「絵や
 映像」等のイメージに変換すると短期記憶を保持し易くなり、
 理解力がアップする方もいらっしゃいます。
 伝える側のポイントとしては、「話し始める前に合図」,「簡潔に」,
「図を添える」,「聞くターン⇔取り組むターンを分ける」等、
 お子様に特性や理解度に合わせて、ゆっくりペース&段階的に
 支援しましょう。

③興味を引く教材や声掛けからスタートしてみましょう。
 最近はインターネットや100均ショップ等でもお子様が好きな
 キャラクターの教材があり、学習の導入として非常に有用です。
 また、事前に明確な「目標」と「ゴール」を設定しましょう。
 教材を細分化し、その小さな1つ1つをクリアする毎に「出来た!」
 という認識を持ってもらえるようにポジティブなお声掛けを心掛け
 ましょう。

④お子様の状況と空間の都合に合わせて、ノイズが入りにくくなる
 グッズを使ったり、周囲の気になる情報を減らしてみましょう。
そこで「イヤーマフ」,「ノイズキャンセリングイヤホン」,
「周囲を簡易な壁で覆う」等の手段があります。
 先ずはどんな環境だと学習に取組み易いかお子様とお話しして
 みましょう。

⑤先ず、長時間座って集中出来る状態にあるのか、どのような
 姿勢で座っているか確認してみましょう。
「背中が真直ぐ」,「足が程良く地面についている」,「肩が
 不自然に上がっていない」,「首が前に丸まっていない」等を
 チェックしてみましょう。
 体幹については、多様な運動を日頃から取り入れたり、療育
 施設を利用したりと、お子様に合わせて楽しみながら体幹力を
 養ってゆきましょう。


 

【まとめ】

今回は学習における困り事(理解+α)を解決する様々なアプローチを
ご紹介させていただきましたが、深堀すると学習そのものに困って
いるだけではなく、環境や設備に起因しているパターンもあると
知っていただけたかと思います。

先ずは、どのような理由で困っているのか多角的な視点で確認して
いただき、お子様の特性やペースに合わせて、ゆっくりと進んで
ゆきましょう。


児童発達支援・放課後等デイサービス
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