
前回の記事にて、学習する上で「文章や問題が読み取り
づらい!」,「問題の意図が分かりにくい!」といった場合に
どのような理由&背景があり、そこに対してどのような工夫が
あるのか、おおまかにお話しさせていただきました。
今回は、ジャンルを「算数」に絞り、どんな工夫があると
「読み取り易さ」,「理解し易さ」等に繋がるのか、また、
どのような教材(グッズ)があるのか、お伝えしてゆきたいと思います。
【工夫-共通-】
前回の記事でご紹介した工夫の中で、「算数」の問題にも
活用できる工夫をご紹介します。
<読み取り>
・単語や接続詞等の間に間隔がない場合は、線や点で区切る。
・情報量が多い場合は、不要な部分を黒で塗りつぶす。
・問題数や文章の多さに辟易する場合、1問ずつ切り取って取り組む。
・問題数が多い場合は、取り組んでいる問題以外は白い紙で覆い隠す。
・問題文の読み取りが難しい場合は、読んでいる箇所に定規を添える。
・文章題で「赤い花」,「Aさんの鉛筆1本」等、まとめられる情報は
□で囲んで、読み取り易くする。
<理解>
・文章に出てくる人物は、自身や身近な人に置き換えてイメージする。
・文章の内容を現実の物を用いて表現し、イメージしてもらう。
・文章の内容をイラストを添えて表現し、イメージしてもらう。
・1つの問題様式を理解したら、類似問題を反復して、パターン化。
・興味を引くジャンルで、相互的に「クイズ」を出題し、一般的な
問題文の構造を遊び感覚で理解してもらう。
・問題文の読解が難しい場合、1行毎に「どういう意味」なのか言葉で
表現してもらい、1度に全部理解しようとせず、少しずつ読み解く。
【工夫-算数-】
<数字の概念>
・ブロックを1~5段(縦に積み上げ)を1つずつ用意し、階段状に並べて
みましょう。
そのお手本をお見せした後に階段状に戻してもらいます。
スムーズに並べ変えられるようになったら、置く時に「いち!」と
数字の名称を読み上げて、大きさの変化と数字の名称を
リンクしていきましょう。
・「数」,「重さ」を感覚的に理解出来る知育玩具があります。
天秤にブロックを乗せて、ブロック数の差で傾くので、視覚的にも
非常に分かり易く、遊び感覚で取り組めます。
「知育 数字 天秤」と調べると検索で出てきます。
・「数の概念」の定着が進んできたら、数える物のバリエーションを
増やしてみましょう。
「ブロック,棒,カード」等、様々な形状の物を数える練習を行う事で
「数える」という処理の幅が広がってゆきます。
取り組む際は、「同じ形&同じ色」でスタートしてみましょう。
<足し算>
・身近な物を見て触って、数の変動を学んでみましょう。
先ずは同じ「形&色」のモノで、足し算&引き算にチャレンジして
みましょう。
モノの選定はお子様にとって「分かり易い&親しみがある」を念頭に
おいて、慣れてきたら、様々な形(消しゴム,棒,カード)へシフトし、
「同じ形&同じ色」という縛りも徐々に無くしてゆきましょう。
・足し算を学ぶ教材として、大きな玉の「そろばん」も有効です。
軸に沿ってスライドさせるので数え易く、触れるのは良い点です。
5玉~100玉とお子様の成長に合わせて、取り組めます。
・学校の場合は、大きな物は持ってこられませんが、そういった場合に
ぴったりなコンパクトなグッズもあります。
板チョコのサイズの箱に10~20個程度のブロックが入っており、
そのブロックを用いて、足し算&引き算の補助に使います。
学校の許可が必要な場合もありますが、使われているお子様は
多くいらっしゃいます。
<ひっ算>
「ひっ算」が難しい理由としていくつか挙げられますが、先ず特性上、
「視空間認知」の未発達の為に、数字や式を書く際に「はみ出たり」,
「位がずれたり」といった事が起こり、結果としてミスが発生して
しまいます。
また、「繰り上がり」の処理が何故必要であるのか理屈を理解しない
まま計算しようとすると、ミスが多くなったり、「繰り上がり」の
処理を忘れたりしてしまいます。
・ひっ算の式を書く際は、方眼用紙の様なマス目がはっきりとした
ノートを使用し、「書くべき場所」を明確にしましょう。
また、式の上に「繰り上がり」を忘れないように、あらかじめ
○を書き込んでおくのも効果的です。
・ひっ算を1度に処理しようとすると、ワーキングメモリの関係から
脳内の情報処理に大きな負荷が掛かってしまう場合があります。
計算を式1つで完成させようとせずに、「くらい」毎に処理すると
「解き易い!」と感じる方もいらっしゃいます。
「10の位」のひっ算であれば、
①「1の位」を解く
↓
②下部にスペースを設けて「繰り上り」の確認をする
↓
③更に下部にスペースを設けて「10の位」を解く
というように、細分化によって「今考えなければいけない事」を
明確にし、加えて「ぐちゃっとしがちな式」を見易くしてみましょう。
【まとめ】
今回は「算数が苦手!」という方がどのような「理由・背景」があり、
苦手に感じているのか、そういった場合にどのような工夫が出来る
のかお話しさせていただきました。
とはいえ、「理由・背景」の特定は難しいものです。
そういった場合は、お気軽にオレンジを頼っていただけますと
幸いです。
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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