2026/02/27

「ADHD(多動)」について


本日は「ADHD(多動)」についてお話させていただきたいと
思います。

特性上、常にそわそわしたり、椅子に長時間座れなかったり
といった「多動」傾向の方は結構いらっしゃいます。
そこにはどのような理由があり、どういった対応が
出来るのかお伝えしてゆきます。

【理由】

ADHDの特性上、物事を考え行動する際に脳内で神経伝達物質の
やり取りがあるのですが、その伝達物質の受容体が上手く機能
しなかったり、興奮を抑制するタイプの伝達物質が少ない等の
理由から「多動」や「注意欠如」,「衝動性」といった行動や
「疲れ易さ」に繋がってきます。

従って、その様な理由から、本心と脳からの指令に乖離が
生まれ、本当は「そわそわしたくない」,「カッとなりたく
ない」,「ボーっとしたいわけじゃない」といった自省の念に
駆られて思い悩むケースは少なくありません。

また、子育てをしていると忙し過ぎて「ちゃんとして!」
という言葉をどんなご家庭であっても言ってしまうと思います。
大変な大人の気持ちも大事にされるべきですが、お子様の
行動背景には上記の様な科学的な根拠が存在する事を念頭に
置きましょう。

不安な気持ちが解決せず、同じ辛い経験を繰り返してしまうと
悪循環となり、「ちゃんと出来ない自分」を自身で貶して否定
したり、逆に開き直って粗暴な行動を取ったりといった精神的な
問題に繋がってしまいます。

そのような思いをしなくて済むように、どのようなアプローチが
あるのか、「多動」にフォーカスを当てつつ、お伝えしたいと
思います。


【アプローチ】

シーン毎に様々な対応や工夫があります。お子様の行動や反応に
合わせて実施してみてください。

共通していえるポイントとしては「抑圧」以外の手段を模索する
という事です。

また、薬という選択肢もありますが、医療の分野になりますので
ここでは省かせていただきます。

<座ると足をぶらぶら!>

・先ずは椅子と机の高さを調整しましょう。足が床について
 いなかったり、机が低くて前傾姿勢になっていないか
 要チェックです。

・足への感覚刺激が入れば、落ち着いて座れる場合もあります。
 床に「足つぼマット」を敷いたり、椅子の脚の両端に「丈夫な
 ゴム紐」を結び付けて、それを踏んだり押し引きすると丁度
 良い刺激となります。
 また、学校では難しいですが、バランスボール等を椅子替わり
 にすると程良い揺れで、集中出来る方もいらっしゃいます。

<手がそわそわする!>

・握ったり触ったりして「手への刺激」を入れると落ち着く
 方もいらっしゃいます。
 にぎにぎすると気持ち良い素材だったり、ザラザラ・凸凹の
 紋様をなぞったりするグッズもあります。
 他にもお手玉やプッシュポップも良いかもしれません。

・暇になると更にそわそわしてしまいがちです。
「手遊び」や「工作」等の楽しい遊びを提示する事で、抑制
 せずに長所を伸ばせます。

<シートベルト取りたい!>

・長時間、車で過ごすのは大人でもキツいものです。
 そんな車内であっても「苦痛」から「楽しい!」に変えて
 みましょう。
 シンプルではありますが「しりとり・なぞなぞ」は勿論、
 「車内カラオケ」,「景色をテーマにした会話」等も良い
 でしょう。
 手持ち無沙汰になりがちな状況でも、少しの切っ掛けで
 ソーシャルスキルトレーニングに早変わりします。

<外で早く遊びたい!>

・学習中、手や足等へ継続的に感覚刺激を入れたとしても
 「動きたい!」という気持ちを抑えるのが難しい方も
 いらっしゃいます。
 その場合は予定を提示し、見通しを明確にしてみましょう。
 「この時間になったら外で○○できるよ!」,「自由時間
 になったらどんな遊びしたい?」等、少し先に楽しい遊びが
 待っていると伝えてみましょう。

・遊ぶ時間になったら、約束通り元気いっぱい遊んで、動きたい
 気持ちを発散してもらいましょう。
 ただし、脳が過剰に興奮してしまい、「しんどい!」と
 なられる方もいらっしゃいますので、外遊びの強度や時間は
 あらかじめ設定しておいた方が良い場合もあります。


【まとめ】

落ち着いてもらう為のアプローチとして、誘導や見通し等の
お声掛け、そして手や足への「感覚刺激」を提案させてもらい
ました。

感覚刺激が無くとも落ち着けるように意識付けする事も
必要ではありますが、そういった道具を用いる事は決して
甘えではありません。
周囲と環境の了解を得られるのであれば、合理的な配慮と
いえます。

感覚刺激の道具は「センサリーツール(グッズ,トイ)」と
調べると色々出てきます。
マッチする感覚刺激はお子様によって様々です。
どうしようもなく落ち着けない場合は是非試されてみて
ください。

児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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