2026/02/09

「ビジョントレーニング」について


本日は「視る力」を鍛えるビジョントレーニングに
ついてお話させていただきます。

スポーツに長く携わっている方は聞き馴染みの言葉だと
思いますが、日常生活においてもビジョントレーニングを
必要とされているお子様は多くいらっしゃいます。

このトレーニングがどんな方に必要で、視る力には
どんな種類があるのか、また、ご自宅でも取り組める
トレーニングもお伝えさせていただきます。

【どんな方に必要?】

運動の場面ですと「ボールを正確に捉えて反応する」,
「味方と敵の位置を把握して行動する」等、学習の場面
ですと「本を読むのが苦手」,「文字が枠からはみ出る」等、
様々な場面で視る力は必要であり、困っているお子様は
多くいらっしゃいます。
他にも下記のような困り事を抱えている場合もあります。

・人とぶつかり易い
・物につまずき易い
・運動時にタイミングが遅れがち
・黒板の文字を書き写すのが難しい
・文字を書いたり模写するのが苦手

【視る力の種類】

単純に「視る」という動作は勿論、「見た情報を脳で処理する
力」,「視覚情報を身体の動きに繋げる」等、様々な要素が
関わってきます。

・跳躍性眼球運動
 ↳文字を読む場合だと次の行に視点を移動させたり、
  複数の物を次から次へと眼で捉えたりする力です。

・追従性眼球運動
 ↳文章を1文字ずつ眼で追ったり、動く物を眼で補足し
  続けたりする力です。

・輻輳&開散運動 (ふくそう&かいさん)
 ↳見る対象の距離感を正確に測る為の力です。

・周辺視野
 ↳複数の物を同時に補足して把握したり、複数の中から
  必要な情報を特定して読み取ったりする力です。

・視空間認知
 ↳眼で捉えた対象物を周囲の空間・他の物と切り離して
  認識して捉えたり、同じ形の図形を頭で照合して
  見つけるといった際に必要な能力です。

【自宅でトレーニング】

・お子様の成長段階に合わせて、3~20程度の数字を壁に
 ランダムで貼り付けて、1から順番にタッチしてみましょう。
 眼で捉えた情報を身体に連動させるトレーニングになります。
 慣れてきたら、利き手だけではなく両手でチャレンジされて
 みてください。

・棒の先に直径1㎝程の玉(出来れば濃い色)を取り付けて、
 様々な方向に動かして眼で追ってもらいましょう。
 顔や首が動かさず、眼球だけ動かします。
 ①:手前⇔奥に移動させて、眼球を寄らせたり離したりする
   練習をしてみましょう。
 ②:先ずはシンプルに上下や円の動きで棒を動かしましょう。
   慣れてきたら不規則且つ広範囲に、更には棒を増やして
   チャレンジしてみましょう。 

・「もぐら叩き」も良いトレーニングになります。
 段ボールに複数穴を開け、中側から手やぬいぐるみを
 出して叩いてもらいましょう。
 穴を開ける場所を1面ではなく、左右上の面に穴を
 開けると更に効果的です。

・お好きなキャラクター群をお子様に合わせて3~20種類、
 印刷して切取り、お題のイラストを提示して探すゲームを
 してみましょう。
 難易度を上げる場合は、イラストの提示ではなく、口頭で
 キャラクター名をお伝えしたり、サイズを不均一にすると、
 より白熱するトレーニングになります。
 また、平仮名が読める方は「かるた」でも是非挑戦されて
 ください。

 
・レゴ等のブロックや積み木を用いて、立体物の認識と
 模倣にもチャレンジしてみましょう。
 先ずは1つのブロックを提示して同じ物を探してみましょう。
 慣れてきたら徐々に複数を連結して複雑な構造にしたり、
 同じ形状を探し当てるだけではなく、お子様に再現して
 もらうのも良いでしょう。


 

【まとめ】

今回はスポーツや日常生活の場面における「視る力」の
大切等をお伝えさせていただきました。

例に挙げたトレーニングを無理のない範囲で取り入れつつ、
必要に応じて補助的な道具やお声掛け(合理的な配慮)を
していただけますと幸いです。

次回は「合理的な配慮」についてお話させていただきたいと
思います。


児童発達支援・放課後等デイサービス
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