ABA(応用行動分析)とは
ABAとは、Applied Behavior Analysisの略称です。日本語では応用行動分析と いわれています。
アメリカの心理学者バラス・スキナーが創始した「行動分析学」の一つの領域となっています。
ABAは心理学や教育学の分野で使用され、望ましい行動を増やしたり、望ましくない行動を減らしたりするための科学的に、手法や原則の体系です。
特に、自閉症スペクトラム障害(ASD)の治療や支援、教育、医療、企業、スポーツ等にも、広く使用されており、成果をあげています。
『強化』『弱化』『消去』 3つの基本
ABAには 『強化』『弱化』『消去』の3つの基本的な考え方の原理があります。
『強化』
『強化』とは、特定の行動が再発生する可能性を高めるために、その行動の直後に提供される刺激や報酬のことを指します。
強化は、望ましい行動を増やすために使用されます。例えば、子どもが何か行動をした後に良いことが起こることでとその行動が増えることが期待されます。強化は、行動を形成し、維持し、増加させるための重要な原則の一つです。
ただ、子どもにとって、良いこと(何が強化となる出来事か)は、それぞれ違います。
こどもサポート教室オレンジでは、一人ひとりのお子様の様子を、しっかりと観察して、一人ひとりに合わせて、支援をしています。
『弱化』
『弱化』とは。特定の行動が再発生する可能性を低下させるために、その行動の直後に適用される刺激や制裁のことを指します。
弱化は、望ましくない行動を減らすために使用されます。例えば、子どもが机を強くたたき続けたときに、手が痛くなり、その子が机をたたかないようになることが期待されます。
弱化は、行動を抑制し、減少させるための原則の一つです。こどもサポート教室オレンジの療育では、基本的には弱化を用いて支援をおこないません。「弱化」を用いても、特定の行動を減らすことは難しく、子どもにとっては、刺激に感じて「強化」になる場合もあるからです。 また、研究結果でも弊害の方が大きいということが示されています。
『消去』
『消去』とは、特定の行動の再発生を減少することを言います。行動後に何も変化がないとその行動が減少することを言います。
「行動したのに何も変わらなかった。強化されることが起こらなかった」ことで、その行動がなくなることを言います。
例えば、学校で友だちの気を引きたくて、大声を出したけれど注目を得られなかった。
その為、大きな声を出すことが減ったなどです。
こどもサポート教室オレンジでは
こどもサポート教室オレンジでは、こどもが自立心を養い、自分で輝かしい未来を切り開く為に、という視点から療育を考えています。
「大人が困るから」という視点で関わると、未来のこどもの為にはなりません。
こどもが、自ら考え決断していく為に、ABAにもとづく療育をおこなっています。