
前回、勉強・学習に関する困り事として、大まかに
3つのカテゴリー「視覚・理解・環境」に分けて
お話しさせていただきましたが、今回は「視覚+α」を
深堀してゆきたいと思います。
【困り事】
文字を書いたり、本や教科書を読むのが苦手な方は
結構いらっしゃいますが、そこにはどのような困り事が
あるのでしょうか。
①文字の認識や音読が困難
②文字を眼で追うのが苦手
③苦手意識が根付いている
【なぜ?】
大まかに分別すると「脳機能・眼球機能・精神面」の
3つの理由が関わってきます。
①脳の特性上、書字・読字に困難さを抱えている場合があります。
文字そのものの認識が不明瞭だったり、文章の区切り(単語,
接続詞等)の認識が難しかったり、変換(読んだ文字を内声・発声)が
難しかったりと様々なパターンがあります。
②文章を読む上で必要となる眼の動きとして「追従性・跳躍性
眼球運動」が大きく関わってきます。
「追従」は文章の流れに沿って文字を追う力、「跳躍」は段落が
変わる場合等に視点を移動させる力です。
横読みの文章の場合だと「Z」、縦読みだと「N」の視点移動に
なり、苦手な方にとっては大きな労力を必要とします。
③上記のような理由、他にも様々な理由から苦手意識が生まれ、
拒否反応を示す場合があります。
【対応】
①このケースの場合、特性としては1つの括りですが、必要となる
アプローチは一様ではなく、困り事によって様々です。
書字:文字の形状の認識を高める為に「簡単な文字から」,
「め,ぬ等似ている文字を比較しながら」,「漢字は先ず
パーツ毎に」,「なぞり書きから」,「書き順は色と数字で
分かり易く」,「難しい漢字は語呂合せの要領で覚える」,
「大きな升目のあるノート」等、様々な工夫があるので
お子様の課題に合わせて取り入れましょう。
また、書く際には声に出して読み上げると尚効果的です。
音読:短い単語や文章から始め、「文字と音との繋がり」を
強固に結び付けましょう。
また、確認がしづらいですが内声(心の中で読む)も
読む上で重要です。
簡単な単語や好きな言葉・歌を心の中で言う練習から
始めてみましょう。
区切りの認識を高める為にお子様の状況に合わせて
「単語・接続詞・動詞・助詞」を線・○・色等で明確にして
補助するのも効果的です。
②眼の動きを鍛える為に遊びを交えたビジョントレーニングを
導入してみましょう。
追従:身近な物を前後左右奥に動かして、注視し追いかける力を
養いましょう。
慣れてきたら動かす物を2~3に増やしてみましょう。
跳躍:段ボールの箱にたくさん穴を開けて、モグラ叩きの要領で
「物の出現→消失→出現→」を眼で捉えて叩くという遊びも
楽しみながら良いトレーニングになります、
③上記のようなアプローチで困り事を解消し、苦手意識を取り払って
ゆきましょう。
また、同じ文章を反復して読む事で内容を記憶、文章の構成に慣れて
「スムーズに読めた」という実感を得られる方もいらっしゃいます。
読む本の選定としては、先ずは「文字幅と文字サイズ」が大きく,
「1行の文字数と段落が少ない」簡単な内容から始めましょう。
加えて、お子様の興味関心の強い本からスタートするのも
読みたいという意欲に繋がります。
【まとめ】
今回は学習における困り事(視覚+α)についてお話させて
いただきましたが、お子様によって必要なアプローチは千差万別です。
「なぜ困っているのだろう?」,「どんなアプローチが適切?」等、
気になる事がございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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