
よく相談される内容として、「何故忘れ物が多いのだろう」,「何故伝わらないのだろう」といった事を多く聞かれます。その理由は人それぞれ多岐に渡りますが、一つのアプローチとして「構造化」という支援方法があります。構造化を簡単に言うと、その人にとって理解がし易くなるように環境を整備する方法です。この支援は決して特別で難しい事ではなく、どのようなタイプの情報、どのような形式の情報だと伝わり易いかは人によって様々です。例えば、「タイマーがあると時間を認識して切り替えられる」,「1日の流れを図式化すると理解出来て安心する」,「場所を区切り固定化すると片付けられる」などが挙げられます。←の考えは大人の社会(生活・仕事)を円滑に進める上でも大事な要素ですね。「伝わらない!出来ない!」を構造化で「伝わる!出来た!」へ変えてゆきましょう。
ここまで読み進めていただいた中で、「読みにくい!」,「情報が入ってこない!」と思われた方が大半だと思います。
これは構造化の考えと真逆の表現方法だったからです。もしかしたら子どももこのような気持ちを日々感じているかもしれません。今回の場合だと以下のような問題がありました。
1.文字数が多くて要点が見えない。
2.大事なところが太字・色付きではない。
3.文章を改行せず横に長いので目で追いづらい。
ここからは直ぐに実践出来る事を挙げていきたいと思います!
「お片付けについて」
・片付ける物の位置を固定化する。
・箱,間仕切り,マスキングテープ等で枠を設ける。
・写真やイラストをそこに貼っておく。
「忘れ物チェック」
・文字ではなく写真やイラストでリストを作る。
・出発前、必ず目に入る場所に最終チェック表を貼る。(玄関など)
・チェックする際は〇を付けたりして完了した事を明確化する。(チェック入ると達成感♪)
「切り替え」
・残り時間が色と面積で分かるタイマーを使う。
・終わったら次は何をするのか事前に伝える。(-予定表-写真・イラストを時系列で並べる)
・何回までなのか残り回数を視覚化する。(完了したら自身でチェック)
「その他」
・簡潔に要点は何かを明確に。
・過ごす場所の情報量を少なくする。(物が多いと色々気になる)
・「いつ・どこで・だれが・なにを・どうして」を明確に。
今回挙げたのは一例であり、お子さまによってマッチするものとそうでないものがあります。
最後になりますが、以下は構造化を進める上で大事な三ヶ条です!
何が合うか少しずつ試してもらえたら幸いです。
①達成・出来たら褒める(出来たら嬉しい!)
②大人も一緒になって(大人の行動を良く見ています!)
③指示から自発的な行動へ(最終的なゴール)
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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