2026/03/25

「2重課題」について


本日は「2重課題」についてお話させていただきます。

「2重課題」は名前の通り、2重の条件を課した課題です。
「動作」&「思考」の組み合わせで、様々なトレーニングが
存在します。

人間は日常生活を送る上で、常に様々な情報を取り入れて
精査し、反応や行動に移しています。

複数の情報を処理する中で、情報処理能力の分配&処理量は
誰しも課題ではあるのですが、このような能力は適切な
トレーニングで養う事が出来ます。


【課題(事例)】

「2重課題」と療育とどのような繋がりがあるのかというと
 以下の様な特性上の課題(事例)が関係してきます。

・歩いている最中、前方にしか注意が向かず、転倒し易い。
・1つの動作には集中して取り組めるが、同時進行は苦手。
・「サッカーボールを眼で追う」&「走る」の同時が難しい。
・「お話しを聞く」&「ノートに書く」の同時が難しい。
・遊んでいる最中に呼び掛けても気付きにくい。


【得られる効果】

「2重課題」のトレーニングを行う事で、以下の様な効果が
 得られます。

・注意力の向上
・集中力の向上
・思考能力の向上
・運動機能の安定性向上
・ワーキングメモリ(※)の向上

※(一時記憶した情報を基に思考・行動する能力)


【トレーニング】

上記の様な「ねらい」を持った、ご自宅でも取り組める
トレーニングをいくつかご紹介したいと思います。

・部屋の中心に立ち、小刻みに足踏みして、その場を
 ゆっくりと回ります。指定された物を見つけたら、
 ジャンプしつつ、その物の名称を発声します。
 言い終えたら直ぐに回ってを繰り返す。
「物」を「色」に置き換えても楽しめます。

・直立した状態で「じゃんけん」を行います。「ぐー」は前、
「ちょき」は左、「ぱー」は右と設定し、「ぽん!」の
 タイミングで、定められたポイントにジャンプします。
 慣れるまでは、床に「ぐー,ちょき,ぱー」のイラストを
 貼るのもOKです。

・風船やボールを持ってしりとりを行い、自身が回答し始め
 たらボールを上に投げて、解答が終わるタイミングで
 キャッチする。

・自身で思い浮かべた「計算問題(足算or引算)」を発声しつつ、
「数字」の箇所は、その数字の分だけ拍手をします。
「+,-,=」については発声しつつ、その場でジャンプしましょう。

・チューリップの歌を「ドレミ」で覚えた上で、テーブルに
「ド,レ,ミ,ソ,ラ」を書いた紙をそれぞれ1つずつ置き、
「歌いながら」&「音をタッチ」する。

・お弁当の歌を「歌いながら」&「手遊び」を行う。

・しゃがんだ状態でスタンバイしてもらい、大人が宣言した
 数字が奇数なら「伏せ」,偶数なら「ジャンプ」します。
 慣れてきたら「6+2!」とだけ伝えて、頭の中で計算
 しつつ、奇数偶数に応じた行動をとってもらいましょう。


【まとめ】

今回は、「2重課題」の効果・必要性、具体的なトレーニングを
お伝えさせていただきました。

このようなトレーニングによって、同時並行的に情報処理&
行動が出来るようになってくるので、日常生活を送る上で、
とても役立つ要素ではありますが、「1つの物事にずっと集中する」
という特性は決して悲観するモノではなく、その方の素敵な個性です。

何かに集中して打ち込む、ひたむきな「気持ち」を尊重しつつ、
楽しみながらトレーニングに取り組んでもらえたらと思います。


児童発達支援・放課後等デイサービス
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