
本日は「不登校」についてお話したいと思います。
近年、不登校になる方の数は増加傾向にあり、お子様
によって様々な理由が存在します。
今回は、どのような理由で「学校に行きたくない!」と
感じるのか、また、理由に応じてどのような対応策が
あるのかお話ししてゆきたいと思います。
【理由】
本人の特性に起因しているのか、はたまた周囲の環境や
人間関係に関する問題であるのか、理由は多岐に渡り、
それらが複合的に絡み合っています。
また、「なんとなく」といった漠然とした返答であっても
言語化が難しい為に、そのような抽象的な言葉になって
しまったり、保護者様やお友達を心配させたくないという
思いから本心を言えなかったりする場合があります。
お子様の背景に何があるのか、どんな理由があるのかを
正しく知る事で、適切なアプローチが可能になってきます。
<学習>
特性の影響により、授業についていけなくなったり、集中力が
持続せずに注意されたりする事で、学習に対する嫌悪感が高まり、
「学校に行きたくない!」という気持ちに繋がる方はたくさん
いらっしゃいます。
・特性上、「読み書き」に困難さがあり、授業が辛い。
・特性上、「算数,国語」など特定の教科が理解が難しい。
・特性上、「聞く」事が不得意で授業が頭に入らない。
・聴覚過敏により、周囲の大声が耐えられない。
・長時間、椅子に座って授業を受ける事が難しい。
<人間関係>
特性の影響により、「相手の真意を読み取りにくい」,「大勢の
場では話せない」,「お友達と喧嘩になり易い」等の理由に加え、
お友達や先生からの特性理解が無く、「誰とも話したくない。」
という気持ちに繋がる方はたくさんいらっしゃいます。
・クラスの子や先生とのコミュニケーションが上手くいかない。
・周囲の「特性」に対する理解が乏しく、頭ごなしに怒られる。
・会話の際に極度の「緊張」,「不安」,「恐怖」の気持ちがある。
・自身の居場所が確立しておらず、居心地が良くない。
・クラス内でのSNSグループについて負担に感じている。
・本人若しくは他のお子様に対してイジメがある。
<その他>
その他にも、「指示理解」や「集団行動」の難しさに起因する
理由や、単純にさぼりたい場合等、様々な理由があります。
・理由は分からないけれど、何故か憂鬱で気力が沸かない。
・言語化が難しく、理由がはっきりとしないが、拒否を示す。
・全体指示や状況理解が難しく、集団行動が苦である。
・学校は嫌いではないが、家でゲームをしていたい。
【対応の流れ】
ステップ①:「ヒアリング」
先ずはあまりかしこまらずに、おやつを食べたり雑談の流れで、
且つ落ち着いた空間&穏やかなトーンで、現状の把握を行いましょう。
大まかに、どのカテゴリー(学習・人・環境)の悩みであるのか
確認して、結論を急がずに時間をかけて聞き取りしてみましょう。
しかし、本心を隠してしまうパターンもあります。
「何でもない!」,「大丈夫!」とは言いつつも、表情や声の
トーンがいつもと違う点がないか、日頃から気に留めておきましょう。
また、自身の至らなさを恥じたり、許容出来なかったり、相手に
対して遠慮したり、庇っている場合もなかなか話しづらいもの
です。
初期段階での小さな変化やサインを見逃さないようにしたり、
学校や療育施設との連絡を細やかに行いましょう。
言語化が難しい方には、「イラスト」や「2択の質問」等で
分かり易い形で聞き取りましょう。
また、担任の先生や療育に携わっている指導員から客観的な
情報をもらい、気持ちや背景に何があるのか確認してみましょう。
学習面で困難さを抱えている方は、どの教科のどの要素が
苦手であるか、細分化して確認してみましょう。
例えば「文章の読み書きがキツい!」といった漠然とした場合でも
「文字が言葉と深くリンク出来ていない」,「視空間認知が苦手」と
いった課題が隠れている事もあり、表面的には「怠けている」と
思われるケースもよく見受けられます。
ステップ②:「対応」
ここからは、理由や背景別に対応を進めてゆきましょう。
ヒアリングの際と同様に、急ぎ過ぎない&焦らない事が
ポイントです。
◆学習面に課題がある場合は、療育施設や学校と現時点での
「理解度」,「特性」,「困難さ」等の情報共有を図り、学習の
「範囲」,「ペース」,「工夫(教材+環境+教え方)」を考えて
ゆきましょう。
各機関が連携し、スモールステップで「苦手意識」を
払拭しましょう。
◆コミュニケーションに課題が場合、内的要因と外的要因の
両面から対応しましょう。
内的な部分でいうと「イメージトレーニング」や「対処法の
確立」を行ってみましょう。
具体的には、ゲーム感覚で「こんなシチュエーションだと
どうする?」という風に、自身の行動を客観視する事で適切な
行動様式を学べます。
※(市販でも、そういった絵本やゲームは売られています!)
対処法については、「イライラする!」といった場合等に
どうやったら落ち着けるのか一緒に考え、気持ちが崩れた場合の
手段を確立しましょう。
外的な部分でいうと「周囲の理解」,「環境整備」を実施し、
円滑なコミュニケーションが築けるように学校等と連携
しましょう。
場合によっては「支援学級」や「療育施設」のような社会資源を
活用し、「居心地の良い場所」を1つでも良いので、作りましょう。
また、特性として「言語処理能力」が未発達であったり、
「不安」を抱えやすい性質の方の場合、気持ちや意思を言語化
するのに大きな負荷が掛かります。
また、本当はスムーズなお喋りをしたくても「この場合は言って
いいのかな?」,「間違っていないかな?」,「こう言った方が更に
良いのかな?」と思考がグルグル回って、結果的に話す機を
逃したり、十分な表現にならず落ち込むパターンもあります。
ですので、コミュニケーションの無理強いはせず、伝える時の
ペースやトーンに気を付け、情報過多にならないよう、ゆったりと
したコミュニケーションを心掛けましょう。
お子様の口数が多くなくても、様々な感情を抱き、周囲の人から
聞いた言葉を咀嚼して語彙や文法を徐々に吸収されています。
療育施設のショーシャルスキルトレーニング等を通じて、焦らずに
コミュニケーションを楽しんでもらましょう。
◆強烈な拒否感や無気力感、意思表示の減退等が継続して見受け
られる場合は、迷わず「心の病院」を利用しましょう。
初めての受診は誰しも抵抗感があるかと思いますが、症状が
顕著になってくると、回復が遅くなってしまう事が往々にして
あります。
現在、お子様がどのような心理状況にあり、どういったケアが
必要になるのか確認し、学校や療育機関と慎重に連携を図りましょう。
◆本当にただただ「さぼりたい!」,「ゲームしていたい!」という
理由の方も稀にいらっしゃいます。
その場合は、叱るだけではなく、学校での活動が「将来」と
どのように結び付き、役立ってゆくのか理論立ててお話しして
みましょう。
また、学校の行事やお友達との遊びが、いかに楽しくて魅力的で
あるか、再認識してもらう事も必要でしょう。
【まとめ】
今回、不登校になる「理由&背景」と「対応」について
おおまかですが、お話しさせていただきました。
どの様なケースであれ、「ヒアリング」はとても大事なフェーズです。
穏やかな空気間のもと、リラックスした状態で聞き取りましょう。
また、「療育施設」を積極的に活用していただき、根本的な解決を
目指してゆきましょう。
次回は、学習に対する困り事を抱えている方向けの「教材&工夫」に
ついてお伝え出来ればと思います。
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
〒533-0006 大阪市東淀川区上新庄3丁目19-47 エスポアール2 1F
電話番号:080-4758-3458