
本日は左右の感覚についてお話させていただきます。
左右の感覚に関する課題として、以下のようなご相談を
よく受けます。
・文字を書くと鏡文字になる
・ダンス等の動作が左右逆になる
・上下&前後の指示も伝わりづらい
今回は、そのような現象が何故起こるのか、そして
その場合には、どのようなアプローチが出来るのか
お伝えさせていただきたいと思います。
【理由】
表面上は同じ課題を持つ方であっても、様々なパターンの
理由があり、各理由に応じた支援が必要となってきます。
・左右の概念を理解するには個人差があります。
また、概念を把握してはいるものの咄嗟の反応が
出づらい方も多くいらっしゃいます。
・文字や図形を捉える力が未発達である可能性があります。
その場合、後述する「視空間認知」トレーニングが有効です。
・左利きの場合、正しい順序&方向で筆を進めると
非常に書きづらい為、鏡文字で書く方もいらっしゃいます。
特に「あ,す,ぬ,み,る」等の右回りに描く動作は練習が必要です。
【アプローチ】
①左右上下前後の概念を理解してもらう為に、以下の様な
取り組みを楽しみながら行ってみましょう。
・お子様の手や足を取って、軽く触れたりくすぐったり
しながら、一緒に「左手!」等と発声してみましょう。
手足の感覚を刺激しつつ、言葉と方向を深く紐付けして
ゆきましょう。
・お子様の手のサイズに合わせた手形(左手&右手)を印刷して
床に貼り付け、指示された方の手を手形にぴったり合わせる
ゲーム。また、粘土でお子様の手の型を取って、そこにすっぽり
当てはめる方法だと更に楽しめて、良い刺激となります。
・四つん這いになり、指示された手足を動かしてゴールに
向かうゲーム。慣れてきたらツイスターゲームも良い
トレーニングになります。
・床に左右前後を平仮名で書いたテープを貼り、指示された
場所へジャンプするゲーム。文字&発声&動きをリンク
させてゆきましょう。
・旗揚げゲームの要領で「右手あげて!」,「左足あげて!」等
伝えて、手足をあげるゲーム。同時に発声も行いましょう。
・好きなキャラクターや車等を複数用意し、横or縦に並べて
「○○の左に置いて!」等、指示通りに動かすゲーム。
・座った状態で持っているボールを指示された前後左右に
移動させるゲーム。最初は大きなボールを両手で、慣れて
きたら小さなボールをそれぞれの手でプレイしてみましょう。
②鏡文字になる方に対しては、以下の様な取り組みを
遊びの感覚も交えて行ってみましょう。
・「数字と色」を割り振って、書き順を明確化する
・「間違い探し」の要領で正しい文字と鏡文字を比較するゲーム
・「手指(触覚)」をめいっぱい駆使して、粘土で文字を作る遊び
・「左利き」の方は「円や渦巻」等を描く練習(左回り&右回り)
・「なぞり書き」を指や鉛筆で反復練習
③文字や図形の認識(視空間認知)が難しい方は、以下の様な
取り組みを遊びの感覚も交えて行ってみましょう。
・平仮名や好きなキャラクター等を切って机へランダムに
並べて、指定された物を探し当てるゲーム。最初は2~3種類
から始めてみましょう。
・点繋ぎ(平面・立体)のプリント。お手本の通りに点を繋ぐ
練習をしてみましょう。随分と慣れてきたら、お手本を確認
して良い時間を制限して、図を頭にも投影する練習も行って
みましょう。
・ジグゾーパズルも良いトレーニングになります。全体像の
どの部分なのか考えたり、ピースの断面から推測したりと
様々な要素を学ぶ事が出来ます。
・レゴを2個~組み合わせて、同じ構造物を複数の中から探して
みましょう。慣れてきたら色を複数にし、ブロック数も増や
しましょう。探すだけでは無く、実際に再現してもらうと
更に効果的です。
【まとめ】
今回は左右(+上下前後)の感覚についてお話させていただきました。
こういった概念への理解は発達段階によって認識の範囲や程度は
人それぞれであり、困っている理由や課題も様々です。
上記の様な取り組みをする際は、お子様のペースに合わせて
多くの感覚を同時に刺激し、楽しむ事を心掛けましょう。
出来た時は「出来たね!」,「正解!」等、笑顔で反応して
いただけますと更に効果的です。
お子様の負担にならない範囲で、試していただけますと幸いです。
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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