
本日は「視る力」を鍛えるビジョントレーニングに
ついてお話させていただきます。
スポーツに長く携わっている方は聞き馴染みの言葉だと
思いますが、日常生活においてもビジョントレーニングを
必要とされているお子様は多くいらっしゃいます。
このトレーニングがどんな方に必要で、視る力には
どんな種類があるのか、また、ご自宅でも取り組める
トレーニングもお伝えさせていただきます。
【どんな方に必要?】
運動の場面ですと「ボールを正確に捉えて反応する」,
「味方と敵の位置を把握して行動する」等、学習の場面
ですと「本を読むのが苦手」,「文字が枠からはみ出る」等、
様々な場面で視る力は必要であり、困っているお子様は
多くいらっしゃいます。
他にも下記のような困り事を抱えている場合もあります。
・人とぶつかり易い
・物につまずき易い
・運動時にタイミングが遅れがち
・黒板の文字を書き写すのが難しい
・文字を書いたり模写するのが苦手
【視る力の種類】
単純に「視る」という動作は勿論、「見た情報を脳で処理する
力」,「視覚情報を身体の動きに繋げる」等、様々な要素が
関わってきます。
・跳躍性眼球運動
↳文字を読む場合だと次の行に視点を移動させたり、
複数の物を次から次へと眼で捉えたりする力です。
・追従性眼球運動
↳文章を1文字ずつ眼で追ったり、動く物を眼で補足し
続けたりする力です。
・輻輳&開散運動 (ふくそう&かいさん)
↳見る対象の距離感を正確に測る為の力です。
・周辺視野
↳複数の物を同時に補足して把握したり、複数の中から
必要な情報を特定して読み取ったりする力です。
・視空間認知
↳眼で捉えた対象物を周囲の空間・他の物と切り離して
認識して捉えたり、同じ形の図形を頭で照合して
見つけるといった際に必要な能力です。
【自宅でトレーニング】
・お子様の成長段階に合わせて、3~20程度の数字を壁に
ランダムで貼り付けて、1から順番にタッチしてみましょう。
眼で捉えた情報を身体に連動させるトレーニングになります。
慣れてきたら、利き手だけではなく両手でチャレンジされて
みてください。
・棒の先に直径1㎝程の玉(出来れば濃い色)を取り付けて、
様々な方向に動かして眼で追ってもらいましょう。
顔や首が動かさず、眼球だけ動かします。
①:手前⇔奥に移動させて、眼球を寄らせたり離したりする
練習をしてみましょう。
②:先ずはシンプルに上下や円の動きで棒を動かしましょう。
慣れてきたら不規則且つ広範囲に、更には棒を増やして
チャレンジしてみましょう。
・「もぐら叩き」も良いトレーニングになります。
段ボールに複数穴を開け、中側から手やぬいぐるみを
出して叩いてもらいましょう。
穴を開ける場所を1面ではなく、左右上の面に穴を
開けると更に効果的です。
・お好きなキャラクター群をお子様に合わせて3~20種類、
印刷して切取り、お題のイラストを提示して探すゲームを
してみましょう。
難易度を上げる場合は、イラストの提示ではなく、口頭で
キャラクター名をお伝えしたり、サイズを不均一にすると、
より白熱するトレーニングになります。
また、平仮名が読める方は「かるた」でも是非挑戦されて
ください。
・レゴ等のブロックや積み木を用いて、立体物の認識と
模倣にもチャレンジしてみましょう。
先ずは1つのブロックを提示して同じ物を探してみましょう。
慣れてきたら徐々に複数を連結して複雑な構造にしたり、
同じ形状を探し当てるだけではなく、お子様に再現して
もらうのも良いでしょう。
【まとめ】
今回はスポーツや日常生活の場面における「視る力」の
大切等をお伝えさせていただきました。
例に挙げたトレーニングを無理のない範囲で取り入れつつ、
必要に応じて補助的な道具やお声掛け(合理的な配慮)を
していただけますと幸いです。
次回は「合理的な配慮」についてお話させていただきたいと
思います。
児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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