2025/12/03

声掛けの仕方について

 保護者様からのご相談として、お子様が「話を聞かない」,
「聞いても忘れてしまう」等といった行動に関するお悩みや、
「どんな𠮟り方だと伝わるのだろう」といったお悩みを受ける事が
よくあります。

 そういった伝わりにくさの理由は人によって様々ではありますが、
特性上「こだわりの強さ」,「興味関心・集中力の偏り」,
「感覚の鋭敏さ」,「言葉より視覚情報優位」等が挙げられます。
そのような特性がある中で、どのような対応が望ましいのか、
本日はお子様に対する声掛け(+𠮟り方)について、お話しさせて頂きます。

【声掛け&𠮟り方】

①「環境・心を整理」……情報が入り易いように周囲の情報を少ない部屋に移動したり、
             何かに没頭されている場合は時間を決めて切り替えた後に。

②「主張を聞く」………表面的な状況ではなく深層を知る事で、見えていない動機や
            心理が見えてきます。話を聞くというスタンスは関係構築を強固に。

③「否定から入らない」………否定から入ると怒られた&否定されたという認識が
              色濃く記憶に定着し、以降の話が入りづらくなります。

④「簡潔・具体的に」……情報量を減らし焦点を絞ると理解し易く、言葉に加えて
             イラストを併用するのも良いかもしれません。

⑤「理由・根拠を」………何故そうすべきか分からないと、同じようなケースを
             繰り返したり、もやもやした気持ちが募ります。
 
⑥「人格でなく事実を」…叱る際は、人格に対して指摘するのではなく、出来なかった・
            良くなかった事実に対して指摘をしましょう。

⑦「話しのメリハリ」……問題の内容・程度によっては、事の重大性を正しく認識して
             頂く為に叱る事は必要な事。ただし、話を極端に引きずり過ぎると
             お子様の心・脳の発育に影響を及ぼす場合もあります。
            

 例として7つのポイントを挙げさせて頂きましたが、そうはいっても日々忙しい中で、
これらの事を常に意識するのはとても大変な事です。
このような長い文章を読んで下さっている時点で、お子様の事を真摯に考えて
おられる素敵な保護者様だと思います。
 お子様の心が大事なように保護者様の心も同様に大事です。
お仕事や家事等がある中、ゆったりと休息を取る事はなかなか難しいとは思いますが、
行政や福祉サービスを頼るのは勿論、些細な事であってもオレンジの職員にご相談
頂けますと幸いです。

児童発達支援・放課後等デイサービス
こどもサポート教室オレンジ
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