2024/09/04

怒りの6秒間を乗り切る方法

怒りの6秒間を乗り切る5つの対処法

前回の記事でアンガーマネジメントの実践方法に、

「6秒間がポイント」ということが分かりました。

この「6秒間」の間に行動すると、どうしても感情的な言葉や態度になってしまい、

こどもに過度な怒りをぶつけてしまいがち。

 

怒りが発生しても6秒間じっと我慢できれば、より冷静な対処ができます。

怒りの6秒間をやり過ごすには、深呼吸以外にいくつかのテクニックがありますのでご紹介します。

 

 

1.思考を停止させる「ストップシンキング」

1つのめのテクニックは怒りを感じた瞬間に、すべての思考を止めるというものです。

 

心の中で「ストップ!」と呼び掛かけて、真っ白な何もない空間を思い描きます。

思考を強制的に断ち切り、「本当にこの子はいつも・・・そういえばこの間も・・・」といった怒りの連鎖を断ち切ります。

 

 

 

2.心の中で怒りが和らぐ言葉を唱える(コーピングマントラ)

これは、怒りが収まる魔法の言葉を、心の中で唱える方法です。

「全然大丈夫」

「たいしたことではない」

「ちょっとしたことだから」

「すぐに忘れるだろう」

など、自分が落ち着けそうな言葉をあらかじめ用意しておきましょう。

好きな食べ物やペットの名前、好きな音楽など、気持ちが落ち着くであれば何でもOKです。

 

 

 

3.怒りの数値化に集中する(スケールテクニック)

3つめのテクニックは、「怒りの度合いを数値化する」という方法です。

例えば、10段階などで数値化することに意識を向けることで、自分の怒りを分析して見られるようになります。

数値化した結果、【実はたいした怒りではなかった】と気づくこともあるでしょう。

 

 

 

4.まったく別のものに意識を向ける(グラウンディング)

4つ目は、怒りが生じたと気づいた瞬間に、まったく関係ない別物に注目し、意識をそらす方法です。

例えば、

●手元の料理や食材の形状を観察する

●手のひらの皺の数やホクロなどを観察する

 

思考を全く別の方向に変えることで、怒りの感情から距離を置くことができます。

 

 

 

5.仕切り直す(タイムアウト)

⑴~⑷のテクニックを用いてもどうしても怒りが収まらない時は、その場を仕切り直しましょう。

 

「15分席だけ一人の時間をもらおう」

「一度手を止めて、今行っている現状から離れる」

 

このように、物理的に離れ、時間を置いて冷静さを取り戻します。

 

怒りが収まらない時は無理に続行しても、事態は悪化するばかり。いっそ仕切り直すほうが、自分にとっても相手にとっても、時間や労力の無駄になりません。

 

 

一人ひとりがアンガーマネジメントを身につけ、よりよい環境づくりへ

 

怒りは周囲に広がる性質を持っているため、周囲の人にも悪影響を及ぼします。

怒っている本人はイライラして集中力が低下し、怒りをぶつけられた側も怒りにとらわれてしまったり、委縮して関係が悪くなることもあるでしょう。

アンガーマネジメントを身につければ、怒りの感情と上手く付き合えるようになり、

親子のコミュニケーションもスムーズになります。

 

怒りの感情のコントロールが難しい人は

是非この5つの方法を試してみてください。

 

 

お子さまのお困りごとはお気軽にご相談ください。

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